初投稿はなんのレビューにしようかすごく悩んだのですが。
中学時代にBLに出会ってから初めて、「この作者さん好きだ」ってなったきっかけの漫画。
”隣りの” の感想を書いていきます。
8つの短編と1つの描き下ろしが一冊になっているのですが、この中で特に好きな話は
”熱の線上”そして”隣りの” の2つのお話です。
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感想の前に、僕は腰乃先生の作品にはとても思い入れがあるのでそのお話を先に。
中学当時、僕は色々あってかなりインドアな生活を送っていました。
その中でも室内でできること、そして新しい刺激を求めていた部分もあり、ネットでBL漫画のサンプルをひたすら読みまくる日々を過ごしていました(笑)
その中で当時は過激な内容がほぼメインで描かれたBL本が多い中で、具体的な内容はあれどストーリーがしっかりしていて、メインCPが繋がっていく手段として描かれていた腰乃先生の作風に惹かれました。(BLが女版エ○本とか言われていた時代ですね…)
しかし、いざ本を買おう!とすると僕の地元の本屋には店頭販売されておらず。
僕はこの本をきっかけに、本を取り寄せてもらう、という初めての経験をしました。正直、中学男子にはとてもハードルが高かったのですが、読みたい気持ちが勝ちました笑
そんな僕の初めてが沢山詰まった本がこの”隣りの”なんです!僕がBLに深くハマっていくきっかけになりました。
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お待たせしました!ここから感想を書いていきます!
”熱の線上”
このお話は単行本の3つ目に収録されているお話です。
中学生になり声変わりや身長が伸びるなど自分自身の変化や周りの変化に戸惑いを覚えている
”茂と国雄”の2人のお話です。
茂の兄はちょっとやんちゃなお兄ちゃんで国雄はそのお兄ちゃんに憧れて?やんちゃをし始めるのですが茂はそんな国雄がずっと心配。。
多感な年頃ですから、誰がやったやってないの話とか多くなっていくわけですよね。僕も中学男子だったので、とてもわかります。みんな周りに興味津々ですし、一つ上の先輩が大人に見えて、それが良いか悪いかは別として、真似とかしたくなりますよね。わかります(笑)
周りの変化に追いついていけないと恥ずかしくなりますし、知ったかしてしまったり、そんな2人にわかるわ〜って思いながら同じ中学生だった僕は読んでました(笑)
両片思い状態の2人がぶつかり合いながらも好きと言い合うところが僕はとっても好きです。男同士だしまだまだ中学生だし、不格好でもいいよね!そんな不器用な2人がたまらなく愛おしくなる作品でした。なによりも最後に茂兄とつるんでいた理由が”顔が茂にそっくりだったから”というのも、魔性の男、国雄やりよるなぁ。これを耳打ちして伝えるところを見ると今後、成長したらどうなってしまうのでしょうか。とても楽しみですね(笑)がんばれ茂!
”隣りの”
単行本の表紙にもなっているメインのお話ですね。
メインCPは東大寺と沢田の2人、サブCPでは涌井と小西がいます。
オープンなゲイである東大寺の隣りに引っ越してきた沢田。朝が弱く、壁が薄いのに目覚まし時計を壁側に置いて東大寺に起こしてもらう生活をしていました。色々な男が東大寺の部屋に出入りする中(もちろん東大寺の部屋からも音が漏れている)ノンケには手を出さないと言われ、自分だけが相手にされないことに嫉妬のような感情を抱いていくノンケの沢田。東大寺はノンケである沢田に安心して友達でいられるように言ってたのに、BLではお決まりのパターンですね。そしてセ○レでいいからと沢田が提案し2人の関係が始まっていくのですが、徐々に沢田の好意に東大寺も惹かれていきます。
沢田は東大寺の前では気圧されるばかりで弱気な男って感じだったのが関係が深まっていくにつれて男らしいところが見えてきて、まっすぐストレートな言葉で東大寺へ思いを伝えて行くところ、とっても良いですよね。以前までは体の関係だけで満足していた東大寺がまっすぐな沢田と過ごしていくことで、恋人も良いなと思い始めるところであったり、甲斐甲斐しく世話を焼くようになるところであったり。僕もこんな世話焼いてくれる人ほし〜〜って読むたびに思います(笑)
自分にだけ、好意や普段は見せない姿を見せてくれるって嬉しいものですよね。
腰乃先生は他の話もそうなのですが登場人物が気持ちを出す描写がとても上手く。読みやすい作品が多いです。駆け引きの描写がくどくないというか、読んでいて「もう早く気持ち伝えちゃえよ‼」ってならない作品が多い印象です。
そういった作品もストーリーがしっかりしていれば読めるのですが、くどくどしてしまうものは僕は個人的に苦手なので…
結構、駆け引きだったり、すれ違う描写がBLでも多いのは女性読者が多いからなのでしょうか…わからないですが(笑)
僕自身、はっきりとした性格なので腰乃先生の作品に出てくるキャラクターはみんな好きです。なにより、ナヨナヨしている男が少ない!沢田はもちろんですがゲイである東大寺もはっきりとした性格なので考え方など同じ男として共感がしやすいですね。
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色々書いてきましたが、ブログ始めたてなので文章にまとまりが無く読みづらい部分が多かったかと思いますが、これから数をこなしていくうちに少しでも読みやすい文章がかけるようになればと思います。書き慣れてきたら同じ漫画を読み直して、その時に思ったことを書いてみたいです。
まだ、やっぱり気持ちの伝えるための語彙力がない!!勉強します…!
どうか、数ヶ月ほどは温かい目で見守っていただければ嬉しいです!(笑)
隣りの 著者 腰乃
出版社 東京漫画社 レーベル MARBLE COMICSBL
それでは、また!!…✈
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