今回は、ひだまりが聴こえる 無印 について書いていきます。
この漫画は、僕の推し俳優さんが映画で主演を努めていたことがきっかけで読み始めました。
題材は、難聴。難しい話なのかなと思いながらも推しが出ていたので映画を観たのですが、続きが気になりすぎてその後すぐに原作を買いに行きました(笑)映画の内容は1巻の無印までの内容だったのでとにかく続きが読みたかったんです。そして見事にハマりました(笑)
今現在出ている巻数までの感想をダァーっと書いていきたい衝動に駆られますが、ここは焦らず丁寧に一冊ごと書いていこうと思います。
主人公は難聴になってしまい塞ぎがちになってしまった航平と周りからうるさいと言われてしまうほど明るい太一の大学生の2人です。航平が一人で昼食を取ろうとしていた時に空から太一が降ってきて(物理)お腹を好かせ、大きな音を鳴らす太一にお弁当を航平があげたことで、太一がお礼として航平が募集していた”ノートテイク”をすると提案。お弁当、そしてノートテイクを通して2人の物語が進んでいきます。
漫画を手に取った時思ったのは、絵柄がとにかく好みすぎる!に尽きます。緑が基調とされた表紙には太一と航平が並んでいるのですが、絵がタイプ過ぎる!!
話の内容は映画ですでに知っていたので、おさらいをするような気持ちで読み始めました。
映画では始まりは航平の難聴になったきっかけのシーンからスタートしていましたが、原作では太一がどれほどに明るいのか、もとい、うるさいキャラなのかが、よく分かるスタートでした(笑)
なによりちょいちょい出てくるデフォルメされたキャラの絵が可愛いこと可愛いこと。僕はこういったデフォルメされた絵が出てくる漫画、弱いんですよね(笑)
過去難聴が原因で裏切られた経験を持つ航平は、今回も期待しないようにと心のなかで思いながらも太一の無邪気な明るさに少しずつ惹かれていく様子は見ていて、なぜか僕まで嬉しくなりました(笑)
良くも悪くも裏表の無い太一の言葉が、塞ぎきってしまっていた航平の心を溶かして行く過程が愛おしく感じながら読み進めてました。
ただ、まぁ、太一が鈍感ですね。太一、人の心に対しての解像度キッズすぎん??って途中途中で思いましたね。航平はそんなキッズくらい太一の純粋でまっすぐ好意を伝えてくれるところに惹かれていくんですけどね。航平も難聴を期に周りに心を閉ざしがちになっているので言葉が足らないっていうのもよく分かるのですが、太一のためにハンバーグを自分で作ることになって、太一の反応を見てるところとかめちゃくちゃかわいいですよね。イケメンでかわいいってもう無敵ですよね。そしてこれが太一限定で向けられているところ。最強です。
僕は嫉妬深めの攻めが大好物でもあるので航平はどストライク攻めです(笑)
中学生の航平もかわいいですよね。大学生では結構背が大きくなっているので高校生で結構伸びたのかな?とか思いながら読んでました。僕自身は成長がすぐに止まったのでとても羨ましい限りです。
美穂ちゃんに航平の話が自分の読んでいた物語みたいだと言われた時の太一、めっちゃ漢でしたね。恋愛感情として、感情任せに反論していたわけではありませんが、自分の大事な人のためにあそこまで出来る人間性。素晴らしいです。
美穂ちゃんの話を太一の友人であるヨコから聞いた航平が雨の中太一を待つところ、心にくるものがありますよね。
「太一がおいしいって言うと なんか こっちもうれしくなって …あれが 聴こえなくなるのは やだなぁ…」
色々我慢していたことが溢れ「好きだよ」と言ったあとのこのセリフ。聴力が少しずつ落ちていくなかで不安に思う航平の気持ちがギュッと詰まっている感じがして胸が苦しくなりました。
その後の航平からの一方的なノートテイク解消のメール。航平、絶対やっちゃダメなやつじゃん。
太一みたいな人にやっちゃダメなやつじゃん。って
不器用すぎだろ〜〜って思いましたね
太一が航平に会おうとお家に行って、航平母と話した時の、
「航平の事 見放さないで やってくれない?」
見放さないって言葉、結構重いですよね。個人的にずっしりくるなと。航平母は太一との会話の中で航平がどれだけ太一を大事に思ってるのか再認識したからこその言葉。母は諸々、見抜くなぁ。
そして携帯を航平ハウスに忘れる太一。天然なんだろうけどやりよるなと思いましたね(笑)
そしてここに来てやっと、携帯を返しにきた航平と階段の踊り場で泣きながら話す太一。そして航平からのキス。
「鈍いよね ほんと」
いや、ほんとに鈍いよね太一さん。
でもそんな太一が好きって航平さん。頑張ったねぇ、ほんとがんばった。
時がすぎて春。髪を切った航平さん。イケメンすぎる。やっぱり男は黙って短髪でしょ。(短髪ガチ勢)
太一が目の前に現れるまでに何回も太一を探していたのかなぁって思わせる描写でしたね。自分からあぁは言ったけど探しちゃうよね。好きなんだもんね。。。
そこに太一登場。終始照れ隠しでキレ気味なのが太一らしくて可愛いですよね(笑)
航平の嬉しさが溢れたような表情もとても良きでした。
映画の帰り道。
話ながら、距離が物理的に近くなってしまった2人、身構える太一に航平が
「太一が嫌な事はしない」
太一の返事、いいですよね。
「嫌じゃなかったらどうすんだよ…」
鈍感太一くんがついに航平をしっかり意識しているとわかったシーンです。
というか太一くん。映画は熟睡だったけど、ちゃんと航平とのデートだって認識してたのカナ?そうだヨネ !?(突然のおじ)
もう読みながらニヤニヤが止まらなかったですね。はい。
作者の文乃ゆき先生がBLの流れを全然つくれなかったとあとがきに書いていましたが、僕的には最後のこの展開で十分です!!って太一並の大きな声でお伝えしたいです(大声)
BLの中ではとってもストーリーメインでライトな作品で、腐男子の僕にはとっても好みな作品でした。
BL気になるけど、どの作品から見ればわからないという方におすすめしたい作品です。(進められる人は周りにいませんが笑)
シリーズ化しているのでまた続きを書くのが今から楽しみで仕方ないです!
ひだまりが聴こえる 著者 文乃ゆき
出版社 プランタン出版 レーベル Cannaコミックス
それでは、また‼…✈
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